キリスト教最大の祭りであるイースター(復活祭)。このイースター前の40日間を四旬節といい、この期間は日曜日以外、肉類を食べることが禁じられていましたので、いつしかその後、大いに歌い飲んで騒ぐのが習慣となり、これがカーニバルの起こりとなりました。ヴェネツィアのカーニバルは「幻想的」という言葉がぴったりです。「仮面カーニバル」というその名のとおり、人々は中世の豪華な衣装を身に纏い、マントと飾りの付いた帽子を頭に被り、お伽話の世界から迷い出たようなバウータという仮面を着けて、町のあちこちを思い思いに練り歩きます。
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